火災はとても身近な災害です。
毎年住宅火災は年間1万件以上、死者数は900人余りです。自分は火の始末に気を付けていても、隣近所から出火することもあります。
私は、揚げ物しない、時間のかかる料理しない、朝は火を使わない、夜だけ使う、タバコ吸わない、ヒーター使わない、なので、自分の家で火事になるってことは、あんまりないだろうな~ってな感じで今の今まで考えておりました。
ですが、電子レンジはすごーくよく使う。
そして振り返ると、私、2度、火事になりかけたのだった。。。恥ずかしながら。
一度目は、私が小学生の頃。母が入院していて、父が帰宅するまで1人でお留守番していました。で、お腹がすいたから、冷凍シュウマイをチンしようと思って、説明書きの裏面を読んで、湿らせた布巾をシュウマイにかけてチン。たぶん、それは見間違いか、蒸す方法だったのか、とにかく間違えていて、電子レンジの中で燃えました。なんとか火を消すことができましたが、ショックが大きく、鮮明に覚えています。
二度目はバリバリの大人。お米を温めようと思って、1分でしかけたつもりが、なんと10分でしかけてしまってたらしく、、、、そして、それを忘れ、洗濯物を外で干してたら、なんか炭のような臭いがするな、と、部屋に戻ると、米が真っ黒に炭化して、ものすごい臭いが部屋にこびりつき、あわや火事になるとことでした。。。
私、まじでだめだな
でも、のど元過ぎればなんとやら、で、すっかりそんなこと忘れてました。
勉強してみる!
1人暮らしに役立ちそうな、基本的な知識をまとめましたので、さらっと読んで、頭の隅に入れて下されば幸いです。
火災の種類
火災の発生場所による分類があります。
建物火災、車両火災、林野火災、など。
ここでは、最も身近な住宅火災に絞って、説明していきます。
住宅火災
- 出火原因:たばこ、ストーブ、コンロ、コードの順で多い。(放火を除く)
- 年1万件超え。
- 約900名が亡くなる。
- 74%が65歳以上の高齢者。(逃げ遅れが多い)
- 12月から3月までが突出して多い。
原因別の注意点
たばこ
- 寝たまま吸わない。
- 吸い殻は水を使ってしっかり火を消す。
- 吸い殻を溜めすぎない。
ストーブ
- 寝る前は切る。
- 外出中は切る。
- ストーブの上、または、近くに洗濯物を干さない。
- 燃えやすいものは近くに置かない。
石油ストーブより電気ストーブの方が安全なのかな?
と、思っている人、手を挙げて下さい。はーーい!(私)
電気ストーブの火災は、石油ストーブのおよそ7倍なんです。
両方正しく使われていると、火災が起きませんよね。石油ストーブは、火がメラメラしているのが見えますから、気を付けて使う人が多いのだろうと思います。柵をしている人もいますよね。電気ストーブはなんとなく大丈夫、と気軽に考え、誤った使い方をしている人がが少なくない、ということです。
うちの父親もある時、
「寒いからファンヒーター(電気)に布団かぶせてこたつみたいにしようかな~」
って、電話で言ってたんです。。。。ぞっとした冬のある日。みなさん離れた身内には、ちょくちょく電話した方がいいかもしれません。何度もぞっとさせられ、夏には背筋が冷えて・・・・。何はともあれ、未然に防ぐことができてよかったです。
コンロ
- 料理中に離れない。
- なべ底からでないように火力調整。
- 着衣着火に気を付ける。
- 周りを整理整頓
- 燃えやすいものを置かない。
- コンロ、魚焼きグリル、換気扇は、清潔に保つ。(油かすやくずに引火を防ぐため)
消し忘れ防止のために、タイマーを使うことも。
冷蔵庫へ貼っていて、ダイヤルを回すだけ。簡単~。
コード
- 束ねた状態で使わない。
- 踏まない。
- 家具によって、押しつぶさない。
- コンセントと差込口が埃で汚れないように清掃する。
- 差込口と、コンセントに隙間や緩みがないか確認する。
- 耐用年数を守る。
延長コードの寿命ってご存じですか?
3~5年なんです。
意外と短いですよね。私は、まあ5年に1回くらいは引っ越しをしているので、その時延長コードは買い換えています。防災目的もありますし、ただ長さが合わないことも。延長コードって安くないんですが、うちは1本しか使ってないので、ま、いっかなって感じ。なんか、新しいコードが来ると、かっこいい~ってなりますし。ならない??
火災が起こったら
1人暮らしの初期消火
初期消火とは、出火後、1~2分の鎮火行為のこと。
火災が広がらないために、素早く、冷静に対応することが求められます。そのために手順を覚えておきたいところです。
「1人暮らしの」、と書いたのは、複数人いた場合と少し順序が異なるからなんですよ~。
では、いってみましょう。
- 1人が火事を通報・周囲へ知らせ、残りの人が消火活動を行う。
- 2分以内に消火できなかった、または、背丈を超えた場合、即屋外避難。
注意:身体の不自由な方、及び、子供のみの場合は、大声で周囲へ知らせながらすぐに避難して下さい。
- 大声で「火事だ、119番通報して」と叫びながら、消火活動を行う。
- 2分以内に消火できなかった、または、背丈を超えた場合、即屋外避難。
- 安全な場所へ逃げたら即119番へ通報。
注意:身体の不自由な方、及び、子供のみの場合は、大声で周囲へ知らせながらすぐに避難して下さい。
火災現場に複数人いる場合、通報する人、消火する人、と役割を分けることができます。
しかし、1人しかいない場合は、大声で、①火事であること、②119番に通報してほしいこと、を叫びながら、消火活動を行います。そして、消火後、または、避難後、119番通報します。
iPhoneで、緊急の通報の練習をしたよ。
もし火災が起きた時に、スマホが手元にあったら、ハンズフリーで通報しながら消火活動もできるのではないか、と思ったんです。
時々によって、違うと思うけど、緊急通報の方法がわかってよかったなって。
初期消火活動は2分以内。炎が背丈を超えて、天井に達する前に避難する。
よくある火災原因別の消火方法
服に火がついたら!
- 脱げるなら、素早く脱ぐ。
- 近くにある水をかけて消火。
- その場に立ち止まり、体を横にして、燃えている部分を地面に転がりながら押し付ける。(ストップ、ドロップ&ロール、と言います。)
※走ると、火の勢いが増すので注意下さい。
揚げ物の油に火がついた!
油は360度以上になると、自然発火します。
火が鍋の中におさまっている場合は、初期消火を試みましょう。
天井に火が達しそうな場合や、鍋から燃え広がっている場合は、即避難して、通報して下さい。
決して水をかけないでください。爆発して、顔や体が火傷し、火の勢いが増します。
可能であれば、まず火を止めて下さい。
- 消火器で消火する。
- 金属製の蓋があれば、かぶせる。
- タオルを濡らしてきつく絞り、菜箸を使いフタをするように鍋にかけて、窒息消火する。数枚繰り返す。
小さい火の場合、蓋やタオルでも消火可能な場合もありますが、消火器が確実なので近くにある人は躊躇なく使いましょう。
電子レンジの中で燃えている!?
- コンセントを抜き、扉を開けない。(レンジは金属製なので外に燃え広がる可能性は低い)
注意:扉を開けると酸素が流入し、炎が勢いを増すので、絶対に開けない。
火災が起こった場合は、小さな火でも、消火できた場合でも、119番通報をしましょう。
さいごに
みなさん、いかがでしたか?
私は、てんぷら油の火災に、水を使ってはいけないことが衝撃的でした。。知らなかったら、蛇口が近くにあるわけだから絶対に水をかけていたと思います。そして、爆発、火傷、、、。
火災が起こったら、消火器を使う、これ大事です。消火器を使った後の薬剤の片づけは大変ですが、命がないと片づけもできませんから。ちなみに、消火器の手順は、一度確認しておくといいと思います。昔防災訓練で実際やらせてもらったことがありますが、すごく簡単で、消火能力も抜群でした。
小型のスプレータイプもありますので、参考にして下さい。私もなぜか?一本持ってます。(たぶん昔不動産屋でもらった?)
ありがとうございます。